
多チーム連合プロジェクト。もちろん、無所属の方もご参加、共通目標のため、
切磋琢磨する期間限定Challengeチームです。
Club GERONIMO Challenge 2017(SADO)
「カタチではなく、練習して臨むチームです!」

Club GERONIMO Challenge 2017(SADO)
「カタチではなく、練習して臨むチームです!」
佐渡は今回で4回目の挑戦。
ですがまだ1度も完走していない。 ロング完走には膨大な練習が必要ですが、ここ数年仕事が忙しくなり、昨年のリタイア時に、もうロングは暫くお休みするしかないかな?とも考えていました。しかし宿題を抱えたままでは気持ち悪い。もう1回だけ、やってみようと今年もエントリー。ただ、昨年と同じ調子では完走できないので、時間が取れない分、色々と工夫することにしました。 バイクフィッティングやペダリングのセミナーを受けたり、コアトレーニングや筋膜リリースを取り入れたり、最新のバイクも買いました。 バイクが一番の課題なので、チームで開催してくれている隔週金曜夜のインドア練習だけは継続して参加。あと、大会1ヶ月前に導入した自宅スピニング環境(zwift)、これはもっと早く導入すればよかったです。 食事も野菜とたんぱく質中心にし減量。
1年ぶりの佐渡は、心配した天候も大会当日は回復予定でほっとしたものの、緊張で前夜はほぼ眠れなかった。もう10年以上トライアスロンをやっていても、大会前は毎回、海への恐怖やバイクを安全に終えられるかとの不安に襲われます。
スタート前のビーチでは、一緒に練習してきたチームメイトと握手してお互いの健闘を祈ります。ここまでくると、これもいつものことですが、一旦海に出たらやりきるしかないんだ、と肝が座ります。
スイムは1:36。プールスイムのペースで計算すると4km程度コースは1:20位のはずですが、手元の計測で4,680mだったので、うねりに翻弄されてジグザグに泳いでしまったかも。でも冷静に、気分も悪くならず泳ぎきれたのはよかったです。
バイクは、チームメイトにアドバイスされた通り小佐渡の単調なエリアでサイクリングにならないように、回し続ける意識。腰痛も太股の筋肉痛も出ず、ここ1年の技術的向上を実感できる走りとなりました。
小木の坂の上での大塚さんとの待ち合わせは14時半、その時間はまだ小木のエイドだったので間に合わなかったのですが、ランタイムはなんとか確保できる時間にはバイクフィニッシュ出来そうとの計算から気落ちすることなく登っていったら、なんと大塚さんと応援メンバーが見えて、何年もお待たせしましたー!という感じでやっと大きな関門をクリアした気分でした。
ランは、これも新たに取り入れたランニング教室で私のようなチョコチョコ走りでも十分完走できるという自信を得られていたので、歩かなければ大丈夫、とだけ反芻し黙々と。佐渡のランコースは、真っ暗になっても地元の人達がずっと沿道で応援してくれるし、チームメイトとすれ違い励まし合えるのがいいですね。
制限時間ギリギリでしたが、長年の目標である佐渡A完走できて、初めて晴れがましい気持ちで最後の花火を見られました。嬉しいのはもちろんですが、やりたいことをできる幸せをしみじみ感じました。一緒に練習したりアドバイスしてくれる仲間へも感謝です。 大塚さん、ツアーご一緒させていただいた皆様、お世話になりました。
木村 純
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「あきらめなくて良かった。」
2019佐渡国際トライアスロン振り返り(三歩進んで二歩下がる)
佐渡国際トライアスロンの終わりと共に、夏が終わり今シーズンの競技も
終わりを告げ、新たなシーズンが始まろうとしています。残念ながらロング(佐渡) 挑戦2年目の今回もDNFとなりました。新たなシーズンスタートの前に今シーズン1年を振り返り、来年への糧としたいです。
■トレーニング振り返り
2018年のDNFを受け、スピンオフ企画「絶対完走!」。企画のもと3種目のトレーニングの質、量を管理しながら、この一年トレーニングを続けてきました。トレーニングの習慣付けと絶対量の確保、企画参加者との情報共有によるシナジーという面で非常に有意義でした。毎回、大塚さんから頂くトレーニング結果への叱咤激励も次への発奮材料して、良い刺激となりました。
この一年を振り返ると、昨年末の落車・春先の転倒による怪我からベース作りの重要な時期に十分なトレーニングを積めなかったことが、全体に響いていた様に思われます。年齢的なものあり回復までには相応の時間を要するため怪我、事故には十分過ぎるくらい注意を図り、コンデショニングよる心身の調和を保つことが、長く安定的にスポーツを継続して行く上では、重要であることを身を以って知った一年でした。
■レースの振り返り
【スイム】
2018年 1:43:49
2019年 1:53:16
昨年は、400m付近でバトルによる過呼吸により泳げなくなってしまい、ここでDNFかと思ったほどでしたが、今年は2回目ということもあり落ち着いて入水出来たため過呼吸に陥ることもなく、淡々と泳ぐことが出来ましたが、海は波が高く、500m付近から沖合いのブイまではうねりとバトルが激しかった。うねりにより数回、体が反転しそうになりました。またバトルを避けるため頻繁にコースを変更したため泳いだ距離が、4990mとなっており、結局昨年よりもタイムは10分遅れであり、また体力的にも消耗が著しかった。
T1 0:09:56 トイレ 補給:OS1(250ml)
【バイク】
2018年 8:16:19
2019年 8:06:19
昨年と比べ体感的には、脚がよく回り、また向かい風も昨年ほど苦にならなかったのは、霞ヶ浦での向かい風のなかでのTTトレーニングの効果と思われます。しかしその反面、セーブ出来ずに攻めてしまい足を削ることになった様です。また、補給も途中までは時間単位でジェルを摂取していたのですが
集中すると忘れてしまい。気が付くと眠気による注意力の低下を招いており、後に落車転倒へと繋がってゆくのでした。
走りだ出しは、スイムの疲労、うねりによる平行感覚の麻痺が若干あったた
めゆっくりとスタートしました。鷲崎から多田の手前までは、足もよく回り
先行するチームメイトにも追いつくことが出来き、平地で追い抜き、坂で
追い抜かれるを繰しながら、調子の良いペースで巡行することが出来ました。
ともすると調子に乗りすぎの感も免れず、ペース配分とレース展開への考慮
が欠けていました。また、多田の手前130km過ぎで、注意力散漫により落車、転倒をしてしまいました。ガードレールに左側が衝突、衝撃で左脹脛が激しく攣り、また右側へ転倒した際に右股関節と踝を路面にぶつけ、打撲傷と擦過傷を負ってしまいました。巻き込み事故が無かったのは幸いでした。
後続車が、坂の下からボランテアスッタッフを呼んでくれましたが、激しい
足攣りに悶絶する様を見て、ボランテアの方が救急車を呼ぼうとしたので、足攣りであることとレース継続の意思があることを伝え了承頂き、レースに復帰しました。バイクは、ハンドル、シートが若干曲り、右側バーテープが
擦り切れた状態でした。それ以外の不具合にはこの時点は気が付きませんで
した。これ以降ペースがあがらなくなってしまいました。
そんな中で、小木坂の上りで下ってくる佐渡Cチームになんとか巡りあうことが出来き力を得ました。この状態では、バイクフィニシュ自体が危うい状況でしたが何とかゴールまで辿り着くことが出来ました。
結局、昨年と比べ10分ほど短縮出来ただけでしたが、スイムで同タイム遅
れているので、トータルでは、ランスタートが、昨年より若干遅くなってしまいました。
T2 0:06:09
【ラン】
2018年 37.2Km地点 金丸AS
2019年 29.3Km地点 宮川WS
1周回目は、走り始めて早々に左脹脛が痙攣し出し、騙しながら走ることに
なりました。脹脛の痙攣が収まったところで、10kmほど過ぎたあたりからは
大腿四頭筋が攣り出してきたため、スピードを落としたり歩いたりを繰り返していました。
2周回目以降は、とうとう全体的にペースが上がらなくなり、また内転筋の
疲労による痛みも感じるようになって来ていました。金丸ASで、関門をや
り過ごしましたが、上り坂の先にある次の宮川WSで4分オーバーとなり、
レースを終えました。
今回は、昨年と違いバイクで足がかなり削られていることを実感する走りとなってしまいましたが、良い経験となりました。
■まとめ
来年こそは、完走したいです。3種目万遍なく地道にこつこつと積み上げるとともに、もう一段一回ごとのトレーニングの質と集中力を高め、コンデショニングにも気を配り、怪我や無理のない一年を過ごそうと思います。年齢を重ねるとともに、ゴールが少しづづ遠のいて行く感もありますが、まだまだ挑戦し続けて行きたいです。皆様今後ともどうぞよろしくお願い致します。
工藤 哉
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「挑戦し続けましょう!」
昨年、久しぶりのロングを完走できたものの、制限時間あと少しでのゴール、ランはほぼ歩きでした。 去年の反省点は多々あれど、練習量は去年とあまり変わらず。但し食生活、サプリメント、ストレッチ、睡眠時間、普段の姿勢など、日常生活から改善し、この先数十年もトライアスリートとして過ごせるよう、見直してきました。レースでも、がむしゃらに頑張るのではなく、去年の改善点を修正した上で、淡々とレースした結果で去年より楽に、また笑顔で応援に答えながら制限時間内にゴールできれば良し、更にタイムが向上できればなお良し。気負わずにレースに臨みました。 来年に向けての備忘録を兼ねているので、長文ですみません。
【スイム】
準備
・いつも使わなかったワセリンをちゃんと準備(だが、来年に向けては、人見さんの、うなじにテーピングがよさげだった。備忘)
・こちらも、いつも使わない日焼け止め(但し今回も未使用)
補給
・OS1ゼリー(スタート時一気飲み)
備忘録
・かなり時間に余裕が無ければ会場の簡易トイレは並ばない。(試泳時間が無くなった)
・ゴーグルのベルトは、いつもよりキツめにしよう。
・ヘッドアップの練習をもっと積んでいこう。
トイレでの出遅れから、かなり遅れてスタート地点に到着。但し気負いが無いので、焦りは無かったです。スタートし1周目の折り返しまでは、スイムバトルの中で、思ったよりあっという間に到着できました。バトルが嫌いではないせいもあるかもしれません。1周目戻りは波に戻される感覚もあり、早く戻れた気もしますが、時計を見ると約50分、全く早く無かった。でも去年より周りに人が多かった気がします。2周目の折り返しまでは、1周目より更に波も高くなり、ブイも確認し辛く、気持ち的にも辛かったです。折り返して以降は完泳も見えてきて、泳ぎもよくなってきましたが、波打ち際で時計を見ると1時間45分くらいで去年とほぼ同じくらいのタイムでした。村崎さん安藤さんとタッチしてスイム終了!
泳いでいて思ったのは、目の前を横切っていく選手の多さ。多分自分もそうだったり、むしろ自分の泳いでいる方角が違ったのかもしれません。今年はスイム練習の少なさから、ヘッドアップ練習に割ける時間がほぼ無かったのですが、来年に向けてはヘッドアップをもっとしっかりと練習し、スピードは無くとも真っ直ぎ泳ぎタイムを短縮したい。
【バイク】
補給
・OS1(スタート時一気飲み)
・HIGH5ジェル10本をポカリで溶かしたもの(1/3のみ摂取)
・饅頭、大福、黒糖ふかし(大福半分と黒糖ふかし半分残し)
・水羊羹2つ(1つ残し、でも食べ易く美味かった)
・梅ねりチューブ3本(1本残し)
トランジションでは、多少時間がかかっても足を拭き、メリノウールの靴下を履きました。ラン込みであきらかに豆ができ辛いです。(更に豆ができ辛い、紙素材のソックスがあるらしい。試してみたい) そしてOS1を一気飲み。軽くいけたので、かなり水分不足だったんでしょう。リーさんに声をかけられて、バイクスタートしました。
去年のバイクでは、後半かなり気持ち悪く消耗したので、今年注意した点は以下の通りです。
・エイドおよび走行中に固形物を摂取。(達成)
・心拍でペース管理。140上限(達成)
・可能な限りDHポジション(ほぼ達成)
・踏まない、且つケイデンス上げ過ぎない。自重でゆっくり回す。(ほぼ達成)
いつもだとスイムの遅れから、バイクは頑張らないつもりでもオーバーペースになりがちですが、今年は心拍でペース管理できたこと、また少ないながらDHポジションのトレーニングをzwiftを活用して自分のバイクでできた事から、一定の負荷且つよいペースでスピードを維持できました。バイクでは小嶋さん、純さん、タダゴン(心の中でガッツポーズ)、中川さんを声をかけながらパス。心拍管理のお陰か、沿道の応援にも答える余裕をもてました。また補給と心拍管理のお陰か、最後まで水分を吸収し、気持ち悪くなることが無かったです。
小木の通過タイムは去年とあまり変わらず2時少し前。但しエイドのストップが去年より多かった事を考えれば、ペース配分、補給が良かったのかと思います。
バイクのタイムが去年より30分上がったのは、小木から先の風向きが例年と違い追い風だった事。また今年のバイクの注意点から後半タレなかったおかげだと思います。
バイクは現状のトレーニング量(あまり多くない、追い込んだトレーニングも少ない)からすれば、ほぼ満足できる結果でした。来年に向けては以下の点を注意して、さらにタイムを短縮していきたいと思います。今年から始めたzwiftトレーニング、また今年あまり参加できなかった大井埠頭、IBTを活用していけば、できると思います。
・追い込んだトレーニングを増やし、ポイントでは踏める脚力強化
・長時間のDHポジション練習 また、走っていて思ったのは、下りは頭を下げしっかりエアロポジションを取る、先に登りが見える下りは休まずペダルを回す、これだけでも周りの選手に追いついたり抜かす事ができ、実走トレーニングの大切さも感じました。
【ラン】
補給
・アミノバイタル赤青(18キロ摂取) 味はよくなかった。。
・HIGH5ジェル7つ(以降エイド毎になめる感じ)
備忘録
・ランでも序盤は固形物をとろう。
ランもトレーニング不足、ロング走やインターバルは6月のハーフアイアンマン以降全くできていませんでした。但しキロ6分7分で心拍を上げず楽に効率よく走れるトレーニングを多くしてきた為、ランもバイク同様に心拍を上げずに、4時間半から5時間で走れればよいと思っていました。
それでも1周目序盤は、自然に6分を切るペースになり快調でした。バイクと違いランは内臓が揺れることから、固形物の補給はとらずに行こうと決めていましたが、1周目の最後のエイドくらいからペースも落ち、呼吸も辛くなってきました。1周目は2時間20分くらい。それでもほぼ走り切る事ができましたが、2周目からはとうとう歩きが入ってしまいました。
筋力に余裕があり、心拍も落ちていることから、補給の問題だと思い、ラン序盤からもっと補給を取るべきだったと思います。これは来年への課題とします。
辛いながらも、まだ去年よりは余裕もあり、すれ違うメンバー、応援の村崎さん、安藤さん、大塚さんと笑顔でエール交換できたのは去年より良かったと思います。但し前日宣言した、ちゃんと走り切る中でエール交換したかった。これも来年への宿題。終盤はほぼ歩きながら、なんとかゴールしました。
また、ゴール後も立ち上がる元気がなく、ただみんなのゴールは見届けたいとゴール近くの椅子に座ってましたが、目を開けている余裕もなく寝落ちしてました。妻のゴールを見届ける、これも来年への課題、宿題です。
昨年はロングが完走できるトライアスリートに復活できましたが、今年はタイム向上を目指すトライアスリートの入り口にたてたような気がします。今年気をつけた事も、本当は基本の基本、向上心があるなら今までやって当たり前の事をやらずに、ようやくやっただけかと。
まだまだ伸び代があるのも実感しているので、また一年しっかり積み上げ、タイムなり順位を上げていきたいと思います。
ようやく、他の人のタイムを見て分析する余裕もでき、自分に足りないものを持っている人と情報交換しながら、また一年頑張り、また佐渡に帰りたいです。
抽選や仕事次第ではあるものの、また佐渡およびロングをの記録向上を目指していきます。 皆さま一緒に楽しくトレーニングをよろしくお願いします。
柴田 亮
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「コツコツと。」
14時間55分で、今年のレースが終わった。ラン36.2km地点。3年連続で、今年もタイムオーバーでDNFであった。今年は、Club GERONIMO内のスピンオフ企画「絶対完走!」プログラムにいれてもらい、大塚さんの叱咤激励を受け、完走を心に期して臨んでいただけに、こうして参戦記を書きながらも悔しさがこみ上げてくる。
練習は、目標練習量を達成できてはいなかったが、ミドルのセントレアでランを走りきれていたので、油断があったのだろうと思う。ロングはやはり厳しかった。
レース当日、海の透明度は低そうな中、足攣り対策のために、漢方を用意しつつ、落ち着いて準備。試泳をして、心を落ち着かせる。
【スイム】 2:03:26
苦手な種目。今年の佐渡の海は視界が悪かった上に、1周目の後半から波が立ち始め、泳ぎづらい。コース内側を泳いでいたが、後半コース幅が狭い場所があり、終始バトル気味となり、波の影響と併せ、気持ちよく泳ぐことが出来なかった。
《T1》00:8:51
トランジット1。スイムを上がると、ジェロニモの仲間が応援の声をかけてくれた。レースの緊張感の中で、安心する瞬間だった。スイムが遅いため、ラックにあるバイクは少ない。補給をとりつつ、ヘッドバンドで汗対策、アームガードで暑さ対策をしつつ、長時間となるバイク準備を行う。
【バイク】 7:33:59
スイムで10分ほど予定より遅いため、少しペースアップが必要と考えこぎ始める。序盤で救急車とすれ違う。選手が落車したのかなと思うと、エイド付近で警官がチョークをもって現場検証をしている。エイドで補給を受け取る際に、選手同士衝突でもあったのかと想像し、エイドでは他の選手との距離をとるよう気を付けるようにしようと思う。一つの事故で、完走が危うくなる。前半、風はあるが、DHポジションをとりつつ、気持ちよくこぐが、さっそく足に違和感が発生し、漢方で対策をする。両津港を過ぎ、足の違和感がひかなくなる。そんな中でも、小木坂に14時30分という目標を目指してこぎ続ける。14時35分に小木坂へ到着し、仲間の応援を受け、一層頑張るという気持ちになる。バイクの終盤は、最後のエネルギー補給も取りつつ、下り坂ではラストスパートを図る。ただ、レース後振り返ると後半、心拍が上がりすぎており、もう少しペースダウンを図る必要があったかもしれない。
《T2》 00:6:27
トランジット2。バイクを降りてすぐOS1を飲む。うまい。一気に飲み干した。漢方の補給をとりつつ、ランシューズに履き替える。
【ラン】
ランは最初から息が上がってつらい。エイドの度に、頭から水をかぶる。少し脱水症状だったかもしれない。走り続けることが出来ず、歩くのが混ざり始め、5kmを過ぎたあたりで、キロ8分を超えだす。フラットな道は何とか歩かずにと思いつつも、息が上がってしまう。10kmを過ぎたあたりからは、何度も足が攣って動かなくなる。それでも、立ち止まることだけはしないで、前を向いて歩き続けた。途中、走っている仲間とすれ違うと、声を掛け合い、ゴールしようと思い続けた。ジェロニモ応援団からも、行けるよーと声を掛けられ、何とかゴールしようと思い続けた。
しかし、31km地点過ぎに、レースタイムを示す車を発見し、制限時間との差がもうあと少ししかないことに気づく。最後の気力を振り絞り、走るがすぐに足が攣って、動かなくなる。結果、36.2km地点で制限時間となり、今年もレースが終わってしまった。
バスに収容され、ゴール地点に戻る途中、花火の音を聞く。15時間30分が過ぎたのかと思う。来年は、ゴール地点でメダルをつけて、花火を見たいと思う。
レース結果だけ見るとランで撃沈した展開だったが、来年に向けては、練習量の不足、スイムのスキル不足、バイクでのペース配分、足が攣りやすい体質対策・体質改善など、幅広い対策が必要と思う。
レースに当たるかも含めて、一年一年が勝負だろうと思うが、与えられた環境の中で修業を続けていきたいと思う。来年こそは、四度目の正直、完走必達で行きたいと思う。
しかし、今年のレース自体は楽しいひと時だった。
レースに参加した方、応援の方、ボランティアの方、島民の方等々、同じ時間を佐渡で過ごした全ての方に感謝したいと思う。本当にありがとうございました。
Team GERONIMO 土本俊一
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「来年こそは。」
佐渡国際トライアスロンAタイプ初参戦。
2017年9月に八景島のスプリントからトライアスロンを始め、昨年から本格的にレースに参戦。今年は繰り上げ当選の宮古島トライアスロン(初ロング)、世界トライアスロンシリーズ横浜大会(OD)、アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン(ミドル)に続き4戦目。しかし宮古島はバイクゴール1分前で足切りのDNF、アイアンマン70.3では、まさかのバイク事故に巻き込まれ病院送りのDNFと全く佐渡の参考に出来るレースがないままあっという間に佐渡本番を迎える。
自分の性格だと正直今回完走出来なかったら多分、いや間違いなくしばらく立ち直れない。
そんな思いで挑んだ佐渡、絶対に諦めないという強い気持ちで6時の号砲とともにスタート。長い1日の始まりだ。
スイム=目標タイム1:30 結果1:38:07
4キロは初めての距離なので想像がつかないが、苦手意識はないのでとにかくひたすら泳ぐ。1周目のバトルに辟易。やはり男子とのバトルは大変だ。2周目の沖へ向かう時は波が強くなり進まない!うねりはあまり気にならず最後の900はもう終わりだ!と思うと少し楽になった。しかし飽きるね、4キロ!
スイム→バイク T1=8:04
バイク=目標タイム8時間 結果8:18:09
いよいよ一番の苦行バイク190キロが始まる。スイムアップ後補給をしてスタート。始まって結構すぐにアップダウンが始まり、足の乳酸が気になった。
バイク、特に登りが苦手な私はスイムのアドバンテージなど何の役にも立たない。案の定最初の登りで純ちゃん、次の登りはタダゴン、そして、みわちゃんと女子全員に抜かれ、その後もどんどん他のGERONIMO男子に抜かれる。しかも全て坂。笑える!でも焦らずフラットと下りで少しでも稼げる様に足を回すように心がけた。正直何かを考えながら走る余裕はなく、小木の坂14時30分を呪文の様に唱えていた気がする。小木まで50キロの看板を見て間に合わない!?と思った時は足切りの文字が頭をよぎる。
それでも諦めたら終わりだ!GERONIMO 佐渡Cチーム(応援)が待っていてくれる小木の坂を目指した。小木ASで14:35位、既に予定時間は過ぎている。でも坂を15時迄に通過出来ればきっと間に合うと、小木坂に向かう。ヤバい、思ったより坂だ!もうCチームはいないだろうなぁ~クスンと思いながらゆっくり登っていたら視界に見慣れたウェアが!ラスボス大塚さん、村崎さん、安藤さんが応援してくれている。これで一気に元気が出た。この時点で14時50分過ぎ。この後は足が残らなくてもいいと思いながらひたすらバイクフィニッシュへ向かい、15:53頃やっとバイクを降りた。多分一番嬉しかった瞬間だったかもしれない。
バイク→ラン T2=10:04(かかりすぎ)
ラン=目標タイム5:45 結果4:55:15
16時4分にランスタートとなった。ランは細かい足切りタイムがあるので常に足切りの亡霊に追いかけられている感じから抜け出せない。それでも足が思ったより動いてくれる。周回コーナーなので沢山の仲間たちともエール交換が出来て力をもらえた。バイクで抜かれた分、一人でも多く抜き返すよう、腕を振れ、腰を回せと自分に言いながら走る。2周目の途中かなり苦しくなったら時、応援の大塚さん、安藤さん、村崎さんの応援で復活!もう時計の電池切れで時間もペースも分からない。エイド毎に時間を確認してラスト10キロはペースを上げた。後は完走する強い気持ちしかない。住宅地に入り片岡さんに追い付いた。商店街手間で田中りーさんに追い付いた。片岡さんと一緒に商店街に入り、やっと足切りの亡霊がいなくなって勝てた気がした。紳士な片岡さんは私にゴールを譲ってくれてやっと念願のゴールテープを持ち上げる事が出来た。
フィニッシュ 14:59:35
課題は山積みでこれがゴールではないけれど少しだけ嬉しさに浸らせてもらい、また練習ですね。
沿道の応援、ボランティアの皆様の励まし全てがパワーになった。でも一番はGERONIMO Cチームの応援が私の力になり最後まで踏ん張れました?
幸せな1日に感謝。
本当にありがとうございました。
小嶋 しのぶ
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「幸せそうです。」
佐渡参戦記
昨年、参加資格がなく応援にまわった佐渡トライアスロン。今年は、Aタイプに挑戦できるよう事前にミドルディスタンスの他大会を完走し、準備万端で応募、無事に当選して出場することが決まった。ロングのトライアスロンは自身3回目。2011年の宮古島大会以来で、佐渡Aタイプは初めての挑戦になる。トライアスロン大会への出場も、2013年の佐渡Bタイプ完走を最後に遠ざかり、5年もの月日が経ってしまった。
「どれくらい練習すれば完走できるのだろうか。」 まったく見当がつかなかった。手探り状態での練習の日々が続き、とうとうレース当日を迎えてしまった。正直言って、不安しかなかった。
<スイム>1:37:32
大会恒例のスイムバトルも6年ぶり。恐る恐る泳ぎ始める。最初の数百mはコース幅が広いせいか快適に泳げたが、そのあと大混雑になり前に進めない。左利きの左呼吸なのでコースロープ沿いに泳ぐ作戦は失敗だったか…。頭を殴られたり背中から乗っかられたり、不意の衝撃で呼吸が乱れるとパニックになった。とにかく落ち着いて泳ごうと、周りの選手とは競り合わず、体力温存するようなペースや泳ぎ方で1周目を終えた。時計は49分。このペースで49分なら悪くない。2周目は波やうねりが大きかったが、ブイの位置と進行方向の確認をこまめに行なって泳ぎきった。
<T1>0:14:08
快適に泳ぐためウェットスーツの下に水着を着ていたので、女子更衣室にこもってバイクウェアに着替えた。同時に、水分補給と固形物を摂取。支度に時間がかかったけど、更衣室に誰もいなかったので、ひとり冷静になって頭を切り替えることができた。
<バイク>7:41:25(T2含む)
3種目のなかで一番練習してきたバイクパート。とにかく脚を使わないように、回転数と心拍数を重視して走らせる。初めての大佐渡。景色が素晴らしい!適度なアップダウンもあり最高に気持ちのいいコースだった。72km地点の鷲崎ASを過ぎたあたりから平坦が続き、精神的にトーンダウン。応援声援の多い両津で一時回復したが、161km地点の小木ASまで我慢の時間となった。
「このペースでは、応援団のいる小木の坂に間に合わないのでは?」 130km地点あたりで急に不安になり、バイクウェアのポケットにしのばせていたコースマップを見て、残りの距離と区間と関門時間を確認。応援団の撤収予定14時半にはなんとか間に合いそう。状況によってはペースアップするつもりでいたが、このままのペースで小木の坂を目指した。
小木ASに14時10分、応援団のいる場所に14時20分に到着した。男子3人の力強い声援は、わたしの疲れた背中を押してくれた。
<T2>0:10:54
地面に座り靴を履き替えただけだったのに、10分もかかってしまった。できれば15時半までにランスタートしたかったが、3分の遅れでスタート。
<ラン>5:12:00
一番練習できていないランパート。できるだけ制限時間までの貯金を作りたいと思い、1周目の21kmは歩かずにひたすら走った。でも、思うように脚は動かない。ピッチを意識してとにかく前に進む。途中で再び応援団に出会い、単調なランコースのなかで刺激が入る。ありがたい。 「昨年は自分も応援していたんだなぁ。最後まで諦めず走っている選手の姿に感動したっけ・・・。」ここまで来たら絶対に完走したい!絶対完走への決意を改めて確認した。
なんとか18時ごろ本部に戻ってこれた。残り3時間半で21km。大きなトラブルがなければ完走できる時間だ。ペースと残り時間を計算しながら2周目は走った。脚がつらないようにASでは必ず梅干を口に入れ、エネルギーを切らさないために最後の最後までおにぎりやバナナを食べた。
ゴールまであと少し。商店街での応援が胸に響いた。「おかえり!」「よく頑張ったね!」もう終わっちゃう、終わっちゃう。。さっきまで早く終わって欲しいと思っていたけど、たくさんの人に応援してもらえた最高の一日が終わっちゃう。。涙が出た。会場に入り、ゴールゲートまであと数十m。同伴者専用の出入口に目をやるが、先にゴールしているはずの旦那がいない・・・。ひとりでフィニッシュテープを切った。
<結果>14:45:05
完走できて嬉しいのはもちろんのことですが、応援してくださった多くの方々に感謝したい。応援声援がなければ、あそこまで頑張れなかった。 島民の皆さん、家族・友達の応援で来ていた皆さん、大会関係者の皆さん、ボランティアの皆さん、そしてジェロニモ応援団の皆さん。朝早くから夜遅くまで、長い時間本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。
柴田 知代
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「きっちり完走、お見事!」
トライアスロンを初めた一昨年、佐渡C(応援)で初参加。生で見て興奮し、Heroを聴きながら花火を見て絶対出たいと思ってから、2年目で出場する機会を頂きました。
今年は初ロングの年で、バラモンで完走できた事が多少自信となり、バイクが10キロ伸びるけど目標タイムを大幅に上げて設定した事で自分の実力を思い知らされる良い大会となりました。 記録 14:39:31 475/1008 年代別124位
〈 スイム 〉1:33:20
ガーミンのGPSが機能しておらず泳いだ距離や軌跡が不明 前日の試泳で波や濁りやゴミなど嫌なイメージがあったけど、一番自信があったし、開始前にホノチャレ仲間とも会えてリラックスした状態でスタートしたのだが、いきなり団子状態のバトルで少しパニックを起こしてしまった。まずは落ち着く事を優先し外側へ泳ぐ。混雑から逃れて2、3分したら気分が楽になった。内側を見るとまだ混雑してたから戻る気にもならずこのまま泳ぎ続けることにした。
1周目は44分で想定より10分も遅い。ここから挽回だ、と思ったがそう甘くはなかった。2周目は人の少ない外側から攻めたが波が高くなってきたのかヘッドアップしてもブイが見えない。1stブイになかなか着かなくて焦るが、気持ちを落ち着け、自分の泳ぎを確認。練習を思い出しながら、毛延びの感覚・頭・視線・腹・腰、ストローク・入水位置・角度・肩・脇。2ndブイに着く頃には大分リラックスでき、残りは波に乗りながらゆったりと大きくストロークし、力を温存して気持ちよくスイムアップ。
☆良かった点 : レース中にパニックをコントロールでき、リラックスして泳げた。
☆悪かった点 : コースどりを事前にきちんと確認しておくべきだった。内側から攻めてなければバトルでもみくちゃになることもなかったかな。
〈 T1 〉0:08:01
ここでソックスを履くか迷ったが、バラモンではランのときにつったのでここで履く。想定していたが手間取ってしまったので次回は違う物を使おう。
〈 バイク 〉7:27:47[移動平均速度26㎞/h / ケイデンス平均70rpm ]
7時半までにはスタートしたかったが、焦らずスタート。相川WSまで30キロ平均だったので、とりあえず順調な滑りだし。
だが給水ボトルからタンクに移すのが上手くいかず焦る。バラモンの時はすんなりいったのだが。なんとかボトルキャッチャーまでに移し次のASを目指す。 高水ASまでも30キロ平均でこれたのだが、ここでも給水のタンクへの移しがすんなりいかず、そのままゆっくり前の選手を気にしながら進んでたら、いきなり停止し避けきれずクラッシュ。前の方は大丈夫な様子だったので、自分のチェーン外れを直す。焦って時間がかかってエイドの方が駆けつけてくれた。次のエイドまで長いからってタンクにたっぷりアクエリ入れてくれたりと助かりました。
この時もっと落ち着いてバイクを確認すればよかった。 (走行中何か音がすると感じてはいたが、片方のブレーキシューがタイヤに擦れた状態で残り150キロ位走っていたことを宿に帰る時に気づく)
その後のZ坂・大野亀は、景色を堪能してお尻を使う意識でたんたんと登って行く。本当に綺麗な景色に癒される。 鷲崎ASからは止まって給水する事にした。 ここまで2時間40分。少しペースが遅くなったが、小木に14時半まで十分時間がある。トイレに行ってスッキリしてから再開。 小木までは高低さはあまりないのだが、向かい風だったり思ったように進まない。気温も高くなり喉がすぐ渇く。エイドでしっかり給水して、小木前で軽くなるよう調整して望む。
14時過ぎ位になんとか大塚さん、安藤さん、村崎さんを見つけほっとする。応援のおかげで気持ちも楽になり残りを頑張れた。ありがとうございました。
☆良かった点 : 足に疲労を残さず、つらずに走れた。補給も上手くいった。
☆悪かった点 : 給水には時間がかかってしまった。逆流防止弁のタンクは止めにしよう。走行に違和感を感じたのに、そのまま走行してしまった。無事だったからよかったが、前輪がロックしたり、壊れて落車してたかもしれない。
〈 T2 〉 0:04:27
15時過ぎてしまった。 トイレに駆け込みスタート。 バラモンでの失敗は繰り返さない。
〈 ラン 〉 5:25:56[平均移動ペース / 7:23 ㎞/h]
最初の入りは6分切るペース。まずまずと思ったがどんどん体が熱くなりペースダウン。日焼け止め塗るの忘れてたことに気づく。5㎞過ぎた時には7分ペースまで落ちてる。エイドで水をかけてもらったりスポンジをスーツに入れたりしたが直ぐに熱くなる。少し歩いて整えてはみたが、余り効果なし。
そのうち前に大塚さん、安藤さん、村崎さんが見えたら元気がでてきた。応援って凄い。
だが登り坂にきたらペースダウン。とにかく腕を振って一歩一歩歩かずに進むことを心がける。折り返し地点からは下りを利用してペースアップを試みたがうまくいかない。すれ違いでみんなに声を掛け合い気力で頑張る。日が沈むまでは我慢し後半頑張ろうと思ったが、なかなか熱さがひくことはなかった。 後半は少し楽になった気がするもののペースがあがらない。フォームを再確認してペースアップしても長く続かなかったので、さらに遅くならない事を意識して走るが、エイドで立ち止まる時間が多くなってきた。
視線がだんだん下がってくるが、一緒に頑張ってる仲間の声かけに救われたり、佐渡Cの激の後押し、沿道の応援に元気をもらいながらなんとか走る。ゴール間近になってホノチャレ仲間に追いつかれ、一緒にゴールしよう言ってくれたので最後の力を振り絞って同時フィニッシュ。
☆良かった点 : バラモンより歩かずに走れた。腕ふりで力まず足を前に出す感覚を維持できた。
☆悪かった点 : 熱さ対策が全くできていなかった。精神的に作ってしまった壁を打ち破れなかった。
〈 総括 〉 とにかく完走出来て嬉しかった。
スイムから厳しい大会となったが、最後まで頑張れたのはこの大会に関わった皆さんのお陰であることは言うまでもない。 本当にありがとうございました。
当然だがロングは甘くなかった。 ランを基礎から根本的に見つめ直す必要がある。熱さ対策や精神的な面も大事だ。練習量から自信を得ることも一つだが、闇雲に練習するのではなく、やる意味を考えたり省みたり、いろんな人の考え方も参考にして鍛え直さねば早くはならない。
まずは目標にした13時間切りを実現できるように頑張ります。 そして、来年も素晴らしい佐渡Aにみんなとまた挑戦する機会に恵まれる事を祈ります。
Team GERONIMO 中川 裕一
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「ロングは終わりがないですね。」
昨年は練習不足とパンクよるタイムロスで、ラン21Km地点でタイムオーバーに終わった佐渡国際トライアスロンAタイプ(スイム4km、バイク190km、ラン42.2km)。 何度も完走している大会であるがゆえ、大会に臨む姿勢にゆるみがあったと猛反省し、改めてジェロニモ大塚さんに師事、ジェロニモ内で立ち上がった佐渡の「絶対完走!」プログラムに入れてもらい、今大会の完走を目指して昨年10月より取り組んできました。
基本的には事前に大塚さんと決めた月間スイム20km、バイク600km、ラン100kmのノルマのクリア。当初はノルマ達成に向けた練習の組み立てがうまくできず、天候や仕事の都合等で滞った分を月末に帳尻合わせするために無理をして翌月初旬の響いてしまったりしていましたが、雨なら早く寝てしまい翌朝に走るなど練習時間のコマの入れ替えや実走とインドアを柔軟に切り替えるなどして調整できるようになりました。種目によりややばらつきはあっものの、概ねノルマをこなせたことは絶対的な安心感につながったと思います。
さて、レース本番
例年に比べスイム練習に時間を割いていたので、あまり不安もなく、とにかく序盤に過呼吸に陥らないように「落ちついて」と自分に言い聞かせながらコース外側から泳ぎだす。数百メートル進むと波がざわつき出して泳ぎにくい・・・迷走しないようにブイの位置を確認しながら進むも、第1ターン(900m)のずいぶん手前のガーミンの距離アラート(1km)が振動する。気にしても仕方がないのでマイペースで泳ぎ進め1週目を終えたところでタイムを確認すると55分?ずいぶん流されているのか??ちょっと焦って2周目に突入。混雑がない分コースロープから適度な距離をとって1周目よりはペースを上げ(ているつもりで)、バイクトランジッションの手順をイメージするなどしながらスイムパートをこなし、結局1時間50分、後で確認したらなんと5600m泳いでいました。
大好きなバイクパートながらも、ここ数年パンク等のトラブルにみまわれている鬼門。厄払いとかいいながら昨年末にニューバイクを購入し、ポジション出しやメンテナンスに気を遣うとともに、荒川での実走で巡航速度アップとDHポジションの安定に取り組んできた成果を出したい!と気合十分にスタート。スイムからバイクに身体が切り替わるまでの最初の数キロは慣らし走行、そこから心拍、ケイデンス、ワット数を見ながら普段の練習で掴んでいるペース配分に調整しながら進める。猛暑を想定していたので序盤から塩タブやマグオンパウダーを多めに摂取、暑さは感じなかったがエイドでもらった水を首筋や太ももにかけて熱中症や痙攣を予防。順調に進んでZ坂をクリアし昨年パンクしたポイントを通過すると、心の何処かに引っかかっていたパンク恐怖症というか呪縛みないなものが取れた気がしたので、全開で下りを攻めていき追い風区間をぶっ飛ばす。
小木の激坂で待つ大塚さんたちまで14時前にたどり着くことを目標にペースを維持しつつ、細かなアップダウンで疲労をためないようにワット数をチェックしながらマメにシフトチェンジ、電動コンポを導入したメリットを最大限に活かす。昨年はパンクのタイムロスをカバーしようと無我夢中で踏んだ反動で足が吊ってしまいバイクを降りて押すはめになった小木の坂、今年は作戦成功でスルスルと高回転で上ることができ、笑顔で大塚さんの前を通過!例年と風向きが違ったこともあり、目標の14時から15分ほどオーバーしていたが、逆にラスト10kmは追い風で、かつ脚も残っていたのでラストスパート。計画していた15時バイクフィニッシュからやや遅れたが、無事にランに移ることができた。
制限時間まで6時間以上残してのランスタートは気持ちに余裕が持てる分、ダレて歩きまくらないように1周目を18時までに終えるという目標を据える。しかしながら、走り始めて商店街を抜けたあたりで足底の激痛に耐えられなくなり早くも歩き出してしまった。バイク中盤から痛みを感じ始め、ベルクロを緩めるなど騙し騙しきていたが、ランシューズに履き替えたことで痛みが再発した模様。シューズのクッションに足裏を馴染ませるように500mくらい歩くと治まってきたので何とか走り出す。脚に何か違和感がでたら少しあるいては走り、途中、チームメンバーやトライアスロン仲間とエールを交換しながら淡々と歩をすすめ、予定通り18時に2周目突入。あと全部歩いてもゴールできるという安心感を得るも、できるだけ走る。さすがに終盤は内腿や脛などがすぐに吊りそうになっていたが、早くゴールに飛び込みたく頑張って走る。ラスト3km地点でチームメイトの片岡さん、小嶋さんと一緒になったが、小嶋さんの気合のラストスパートにはついていけず。最後は気持ちよく商店街で盛大な賞賛をいただきながら花道に入り、会心の笑顔でゴールゲートをくぐりぬけることができました。15時間00分46秒。
8回目の佐渡Aでしたが、「絶対完走!」プログラムに真摯に取り組んできたためか、とても新鮮で楽しい思い出になりました。この日のために共に練習してきた荒川錬合やジェロニモ、古巣チームワイの仲間、そしてボス大塚さん、協力してくれている家族や友人たち、大会関係者、ボランティアの皆さま、本当に有難うございます。
田中 良次
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「楽しめて何よりです。」