Club GERONIMO Challenge 2019 佐渡組 参戦記(Aタイプ片岡選手)

佐渡レポート

佐渡国際トライアスロン大会Aタイプは、スイム4.0m、バイク190km、ラン42.2km。日本で一番距離の長い大会として知られています。私は昨年、1ヵ月スイム20km、バイク500km、ラン200kmのトレーニングのノルマを9ヶ月継続して14時間40分で完走しました。

今年は6月に五島長崎Aタイプ、7月に皆生大会を完走しロンディスタンス3戦目の挑戦となります。 佐渡にはClub Geronimo 佐渡組の仲間とレース2日前の金曜日に入りました。バイクの試走、試泳を行なった土曜日は曇り。比較的涼しい天候で、翌日も暑くならないことを期待しました。昨年見舞われたバイクトラブルなく行ければ達成出来そうな14時間を目標にレースに臨みます。

当日は3時過ぎに起床。前日は早く寝床についたのですが、寝付けず30分おき位に時計を見て過ごし朝を迎えてしまいました。初めてロングに挑戦した宮古島大会の時も同じような経験をしているので、気をとりなおしてレース会場に向かいます。 午前6時一年で一番長い一日が始まります。

【スイム】 目標1:45:00 結果1:57:32

佐和田の海には珍しく風の影響で大きなウネリの中のスイムとなりました。このスイムが後々バイクに影響します。

《T1》 目標 10:00 結果 5:05

【バイク】 目標7:00:00 結果 7:31:32

出だしは調子良く、淡々と漕ぎZ坂を通過します。記憶が少し曖昧ですが、この頃から太陽がジリジリと照り始めます。そしてウネリの中を泳いだ影響か、物凄く気持ち悪くなり嘔吐しました。(途中バイクを止めて嘔吐している選手を何人か見かけました)バイクを減速しながら3度ほど吐き、ペースを上げられずにいると後ろから工藤さんに抜かされました。そこで目が覚め必死に追います。両津を超え小佐度に入ると強烈な向かい風に見舞われます。ペースが落ちるたびにダンシングで上げて漕ぎ続けます。依然日差しは強く体力を奪っていきます。昨年はバイクのエイドでは止まりませんでしたが、今年はほぼ全部のエイドで止まり、頭から水をかけました。そうこうしている内、寝不足も影響したか少し頭が朦朧とし始めてペースが再び落ちます。すると今度は土本さんに抜かされます。そこでまたもや目が覚め必死に追いかけ、ペースが上がります。赤泊のエイドを通過する頃、このままではTeam Geronimo を主催する大塚さんが応援団と一緒に待つ小木坂に14時半までに行くのがギリギリだということに気がつきます。(大塚さんは応援の村崎さん安藤さんと共に14時半にランの応援地点に移動する予定です)小木坂で大塚さん達の応援を受けるため火事場の馬鹿力を発揮しながら一生懸命に漕ぎます。その結果14時33分、移動を遅らせた大塚さん達の応援を受けてチカラをもらって15時34分バイクをフィニッシュします。

《T2》 目標5:00 結果 5:41

【ラン】 目標 5:00:00 結果 5:19:45

15時39分、昨年より20分程度遅れてランスタート。8キロ地点で再び応援団の皆さんから元気をもらい、往復コースなので仲間とすれ違うたびにハイタッチしながらの昨年同様、楽しいランになりました。五島長崎の教訓を踏まえてバイクで嘔吐した後も補給を無理やりしたおかげで、ハンガーノックにならずにすみました。またこのレースで新たに採用した芍薬甘草湯 のおかげもあり脚が攣ることもありませんでした。 淡々と走り続け、ゴールまで3キロを切った辺りで後ろから小嶋しのぶさんに猛烈な勢いで追いつかれました。最後はしのぶさんのペースに合わせて並走し20時59分、トータル目標 14:00:00に対し結果 14:59:37で昨年に引き続き完走しました。

タイムリミットにBzの曲に合わせて上がった花火はやはり壮観で感動しました。昨年は頭が働かずに一人でトボトボ帰ってしまい皆んなと集合写真に写れませんでしたが、今年はきっちり写りました。 さて、今回は目標から大きく遅れる苦しいレースでした。特にバイクでは危ない場面が多くありました。途中仲間に会えてなかったらもっと遅くなってしまったと思いますし、小木坂の応援団に会うための関門をクリアするために頑張れたと思います。

前述の通り佐渡の前には五島長崎Aタイプ、皆生大会を完走しました。この経験があるから今回のレースもタイムが悪いなりに粘れたのだと思います。一方、3大会のスケジュールがタイトでリカバリーとテーパーリングを繰り返し、昨年に比べて佐渡前のバイクの追い込みが足りなかったこともタイムが上がらなかった原因だと思います。 改めて、私のようなエイジグルーパーにとって、ロングの完走とリタイアは本当に紙一重だと思います。4キロ泳いで190キロ自転車を漕いだ後にフルマラソン走るなんて、確実に完走するための練習方法などある訳ありません。だからこれからも1カ月スイム20km、バイク500km、ラン200kmのトレーニングノルマを愚直に続けていきます。

来年に向けてもう一つ挑戦しようと思っている事がありますが今は内緒にしておきます。

最後に、今回は苦しいレースでしたが一緒に出場した仲間や応援団の皆さん、ボランティアの皆さんのおかげで今年一番楽しいレースになりました。本当にありがとうございました。

Team GERONIMO 片岡 直人

.

.

.

「不屈の精神ですね。」