Club GERONIMO Challenge 2020 佐渡への誓い(Aタイプ土本選手)

14時間55分で、今年のレースが終わった。ラン36.2km地点。3年連続で、今年もタイムオーバーでDNFであった。今年は、Club GERONIMO内のスピンオフ企画「絶対完走!」プログラムにいれてもらい、大塚さんの叱咤激励を受け、完走を心に期して臨んでいただけに、こうして参戦記を書きながらも悔しさがこみ上げてくる。

練習は、目標練習量を達成できてはいなかったが、ミドルのセントレアでランを走りきれていたので、油断があったのだろうと思う。ロングはやはり厳しかった。

レース当日、海の透明度は低そうな中、足攣り対策のために、漢方を用意しつつ、落ち着いて準備。試泳をして、心を落ち着かせる。

【スイム】 2:03:26

苦手な種目。今年の佐渡の海は視界が悪かった上に、1周目の後半から波が立ち始め、泳ぎづらい。コース内側を泳いでいたが、後半コース幅が狭い場所があり、終始バトル気味となり、波の影響と併せ、気持ちよく泳ぐことが出来なかった。

《T1》00:8:51

トランジット1。スイムを上がると、ジェロニモの仲間が応援の声をかけてくれた。レースの緊張感の中で、安心する瞬間だった。スイムが遅いため、ラックにあるバイクは少ない。補給をとりつつ、ヘッドバンドで汗対策、アームガードで暑さ対策をしつつ、長時間となるバイク準備を行う。

【バイク】 7:33:59

スイムで10分ほど予定より遅いため、少しペースアップが必要と考えこぎ始める。序盤で救急車とすれ違う。選手が落車したのかなと思うと、エイド付近で警官がチョークをもって現場検証をしている。エイドで補給を受け取る際に、選手同士衝突でもあったのかと想像し、エイドでは他の選手との距離をとるよう気を付けるようにしようと思う。一つの事故で、完走が危うくなる。前半、風はあるが、DHポジションをとりつつ、気持ちよくこぐが、さっそく足に違和感が発生し、漢方で対策をする。両津港を過ぎ、足の違和感がひかなくなる。そんな中でも、小木坂に14時30分という目標を目指してこぎ続ける。14時35分に小木坂へ到着し、仲間の応援を受け、一層頑張るという気持ちになる。バイクの終盤は、最後のエネルギー補給も取りつつ、下り坂ではラストスパートを図る。ただ、レース後振り返ると後半、心拍が上がりすぎており、もう少しペースダウンを図る必要があったかもしれない。

《T2》 00:6:27

トランジット2。バイクを降りてすぐOS1を飲む。うまい。一気に飲み干した。漢方の補給をとりつつ、ランシューズに履き替える。

【ラン】

ランは最初から息が上がってつらい。エイドの度に、頭から水をかぶる。少し脱水症状だったかもしれない。走り続けることが出来ず、歩くのが混ざり始め、5kmを過ぎたあたりで、キロ8分を超えだす。フラットな道は何とか歩かずにと思いつつも、息が上がってしまう。10kmを過ぎたあたりからは、何度も足が攣って動かなくなる。それでも、立ち止まることだけはしないで、前を向いて歩き続けた。途中、走っている仲間とすれ違うと、声を掛け合い、ゴールしようと思い続けた。ジェロニモ応援団からも、行けるよーと声を掛けられ、何とかゴールしようと思い続けた。

しかし、31km地点過ぎに、レースタイムを示す車を発見し、制限時間との差がもうあと少ししかないことに気づく。最後の気力を振り絞り、走るがすぐに足が攣って、動かなくなる。結果、36.2km地点で制限時間となり、今年もレースが終わってしまった。

バスに収容され、ゴール地点に戻る途中、花火の音を聞く。15時間30分が過ぎたのかと思う。来年は、ゴール地点でメダルをつけて、花火を見たいと思う。

レース結果だけ見るとランで撃沈した展開だったが、来年に向けては、練習量の不足、スイムのスキル不足、バイクでのペース配分、足が攣りやすい体質対策・体質改善など、幅広い対策が必要と思う。

レースに当たるかも含めて、一年一年が勝負だろうと思うが、与えられた環境の中で修業を続けていきたいと思う。来年こそは、四度目の正直、完走必達で行きたいと思う。

しかし、今年のレース自体は楽しいひと時だった。

レースに参加した方、応援の方、ボランティアの方、島民の方等々、同じ時間を佐渡で過ごした全ての方に感謝したいと思う。本当にありがとうございました。

Team GERONIMO 土本俊一

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「来年こそは。」