Club GERONIMO Challenge 2019 佐渡組 参戦記(Aタイプ田中選手)

昨年は練習不足とパンクよるタイムロスで、ラン21Km地点でタイムオーバーに終わった佐渡国際トライアスロンAタイプ(スイム4km、バイク190km、ラン42.2km)。 何度も完走している大会であるがゆえ、大会に臨む姿勢にゆるみがあったと猛反省し、改めてジェロニモ大塚さんに師事、ジェロニモ内で立ち上がった佐渡の「絶対完走!」プログラムに入れてもらい、今大会の完走を目指して昨年10月より取り組んできました。

基本的には事前に大塚さんと決めた月間スイム20km、バイク600km、ラン100kmのノルマのクリア。当初はノルマ達成に向けた練習の組み立てがうまくできず、天候や仕事の都合等で滞った分を月末に帳尻合わせするために無理をして翌月初旬の響いてしまったりしていましたが、雨なら早く寝てしまい翌朝に走るなど練習時間のコマの入れ替えや実走とインドアを柔軟に切り替えるなどして調整できるようになりました。種目によりややばらつきはあっものの、概ねノルマをこなせたことは絶対的な安心感につながったと思います。

さて、レース本番

例年に比べスイム練習に時間を割いていたので、あまり不安もなく、とにかく序盤に過呼吸に陥らないように「落ちついて」と自分に言い聞かせながらコース外側から泳ぎだす。数百メートル進むと波がざわつき出して泳ぎにくい・・・迷走しないようにブイの位置を確認しながら進むも、第1ターン(900m)のずいぶん手前のガーミンの距離アラート(1km)が振動する。気にしても仕方がないのでマイペースで泳ぎ進め1週目を終えたところでタイムを確認すると55分?ずいぶん流されているのか??ちょっと焦って2周目に突入。混雑がない分コースロープから適度な距離をとって1周目よりはペースを上げ(ているつもりで)、バイクトランジッションの手順をイメージするなどしながらスイムパートをこなし、結局1時間50分、後で確認したらなんと5600m泳いでいました。

大好きなバイクパートながらも、ここ数年パンク等のトラブルにみまわれている鬼門。厄払いとかいいながら昨年末にニューバイクを購入し、ポジション出しやメンテナンスに気を遣うとともに、荒川での実走で巡航速度アップとDHポジションの安定に取り組んできた成果を出したい!と気合十分にスタート。スイムからバイクに身体が切り替わるまでの最初の数キロは慣らし走行、そこから心拍、ケイデンス、ワット数を見ながら普段の練習で掴んでいるペース配分に調整しながら進める。猛暑を想定していたので序盤から塩タブやマグオンパウダーを多めに摂取、暑さは感じなかったがエイドでもらった水を首筋や太ももにかけて熱中症や痙攣を予防。順調に進んでZ坂をクリアし昨年パンクしたポイントを通過すると、心の何処かに引っかかっていたパンク恐怖症というか呪縛みないなものが取れた気がしたので、全開で下りを攻めていき追い風区間をぶっ飛ばす。

小木の激坂で待つ大塚さんたちまで14時前にたどり着くことを目標にペースを維持しつつ、細かなアップダウンで疲労をためないようにワット数をチェックしながらマメにシフトチェンジ、電動コンポを導入したメリットを最大限に活かす。昨年はパンクのタイムロスをカバーしようと無我夢中で踏んだ反動で足が吊ってしまいバイクを降りて押すはめになった小木の坂、今年は作戦成功でスルスルと高回転で上ることができ、笑顔で大塚さんの前を通過!例年と風向きが違ったこともあり、目標の14時から15分ほどオーバーしていたが、逆にラスト10kmは追い風で、かつ脚も残っていたのでラストスパート。計画していた15時バイクフィニッシュからやや遅れたが、無事にランに移ることができた。

制限時間まで6時間以上残してのランスタートは気持ちに余裕が持てる分、ダレて歩きまくらないように1周目を18時までに終えるという目標を据える。しかしながら、走り始めて商店街を抜けたあたりで足底の激痛に耐えられなくなり早くも歩き出してしまった。バイク中盤から痛みを感じ始め、ベルクロを緩めるなど騙し騙しきていたが、ランシューズに履き替えたことで痛みが再発した模様。シューズのクッションに足裏を馴染ませるように500mくらい歩くと治まってきたので何とか走り出す。脚に何か違和感がでたら少しあるいては走り、途中、チームメンバーやトライアスロン仲間とエールを交換しながら淡々と歩をすすめ、予定通り18時に2周目突入。あと全部歩いてもゴールできるという安心感を得るも、できるだけ走る。さすがに終盤は内腿や脛などがすぐに吊りそうになっていたが、早くゴールに飛び込みたく頑張って走る。ラスト3km地点でチームメイトの片岡さん、小嶋さんと一緒になったが、小嶋さんの気合のラストスパートにはついていけず。最後は気持ちよく商店街で盛大な賞賛をいただきながら花道に入り、会心の笑顔でゴールゲートをくぐりぬけることができました。15時間00分46秒。

8回目の佐渡Aでしたが、「絶対完走!」プログラムに真摯に取り組んできたためか、とても新鮮で楽しい思い出になりました。この日のために共に練習してきた荒川錬合やジェロニモ、古巣チームワイの仲間、そしてボス大塚さん、協力してくれている家族や友人たち、大会関係者、ボランティアの皆さま、本当に有難うございます。

 田中 良次

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「楽しめて何よりです。」